「同年代と比べて収入が低い気がする」
「毎月の生活に余裕がなく、このままでいいのか不安」
「転職して年収を上げたいけれど、何を基準に会社を選べばいいか分からない」
20代で低年収に悩んでいると、できるだけ早く今の状況から抜け出したくなりますよね。
生活費や家賃、奨学金の返済、将来のための貯金などを考えると、「今より収入を上げたい」と思うのは自然なことです。
ただ、年収だけを見て転職先を決めると、残業が多すぎたり、仕事内容が合わなかったりして、「給料は上がったけれど、前よりつらい」と感じることもあります。
大切なのは、単に年収が高い会社を探すことではありません。
自分にとって必要な収入、無理なく続けられる働き方、将来の収入につながる環境を整理してから転職先を選ぶことです。
この記事では、低年収から抜け出したい20代が、転職前に決めておきたい3つの軸をまとめます。

低年収から抜け出したいのに、転職活動が進まない理由
給料への不満だけでは、次の会社を選びにくい
「今より年収を上げたい」という気持ちは、とても自然です。
けれど、年収を上げたい気持ちだけでは、求人を比較しにくいことがあります。
たとえば、年収が高く見える求人でも、実際には次のような条件が含まれている場合があります。
- 固定残業代が大きく含まれている
- 賞与込みの想定年収になっている
- インセンティブを含めた金額が目立っている
- 経験者向けの年収例が掲載されている
- 試用期間中は給与条件が変わる
- 昇給や評価制度の詳細が分かりにくい
- 業務量や責任が大きい可能性がある
求人票に書かれた年収は大切な情報ですが、それだけで働きやすさや将来性まで分かるわけではありません。
だからこそ、転職活動を始める前に「自分は何を変えたいのか」を整理しておくことが大切です。
年収を上げても悩みが増えるケースがある
転職で年収が上がること自体は、もちろん悪いことではありません。
ただし、収入だけを優先して選ぶと、別の負担が大きくなることもあります。
たとえば、給与は上がったものの、毎日遅くまで働くことになったり、休日も仕事の連絡が入ったりすると、長く続けるのは難しくなるかもしれません。
また、仕事内容が自分に合わないまま無理をすると、心身の負担につながる場合もあります。
「収入が上がったから我慢しなければ」と思い続けるよりも、収入と働き方のバランスを考えたほうが、長い目で見て安定しやすいことがあります。
すべての条件を完璧に満たす会社を探す必要はありません。
でも、年収以外の条件を何も決めずに転職すると、「何を優先して選んだのか」が分からなくなりやすいです。
まずは「何を変えたいのか」を整理する
低年収から抜け出したいときは、最初に次のようなことを書き出してみると整理しやすくなります。
- 今の年収や月収で、どこに不安を感じているか
- 生活費、貯金、将来のために最低限必要な金額はいくらか
- 収入以外に、今の職場でつらいと感じることは何か
- 次の会社では、何を優先したいか
- 反対に、どうしても避けたい働き方は何か
「お金の不安を減らしたい」のか。
「残業が多すぎる働き方を変えたい」のか。
「将来の年収が上がる仕事に移りたい」のか。
この部分が見えてくると、求人を見るときの判断もしやすくなります。
軸1|希望年収と生活に必要なお金を整理する
「いくら欲しいか」より「いくらあれば安心か」を考える
年収アップを目指すときは、「今より高ければいい」と考えたくなるかもしれません。
でも、目標がぼんやりしていると、求人を見ても判断しにくくなります。
そこで、まずは「自分にとって最低限必要な収入」と「できれば実現したい収入」を分けて考えてみましょう。
たとえば、次のような項目です。
- 毎月の生活費
- 家賃や通信費などの固定費
- 奨学金やローンなどの返済
- 貯金に回したい金額
- 趣味や交際費に使いたい金額
- 将来に向けて備えたい金額
ここまで考えると、単に年収を上げたいのではなく、「生活にどのくらいの余裕が欲しいのか」が見えやすくなります。
希望年収は、ひとつの数字だけに絞り込む必要はありません。
「最低でもこのくらい」
「できればこのくらい」
「この金額なら、働き方とのバランスを見て判断する」
このように幅を持たせて考えるほうが、現実的に求人を比較しやすくなります。
月給だけでなく、賞与・固定残業代・手当も確認する
求人を見るときは、年収や月給の数字だけで判断しないことが大切です。
特に確認したいのは、次のような項目です。
- 基本給はいくらか
- 固定残業代は含まれているか
- 含まれている場合は何時間分なのか
- 賞与は想定年収に含まれているか
- 昇給のタイミングや評価制度はどうなっているか
- 住宅手当、資格手当、通勤手当などはあるか
- 試用期間中の給与条件は変わるか
同じ年収でも、毎月受け取る金額や、働くうえでの負担は変わります。
たとえば、固定残業代が大きく含まれている場合は、残業時間の扱いや、超過分がどのようになるのかも確認しておきたいところです。
求人票だけで分からない部分は、面接や転職エージェントを通して質問しても問題ありません。
気になることを聞くのは、わがままではありません。
入社後のミスマッチを減らすために必要な確認です。

年収アップの希望額に優先順位をつける
転職活動では、「年収は絶対に上げたい」と思うこともあるでしょう。
ただ、条件を増やしすぎると、応募できる求人がかなり限られてしまうことがあります。
そのため、希望条件は次の3つに分けておくと整理しやすいです。
- 絶対に譲れない条件
- できれば叶えたい条件
- 妥協できる条件
たとえば、「年収を下げたくない」は譲れない条件でも、「完全在宅勤務」はできれば叶えたい条件になるかもしれません。
すべての条件を満たす求人だけを探すと、選択肢が狭くなりすぎることがあります。
自分にとって優先度が高いものを決めておくと、求人を比較するときに迷いにくくなります。

軸2|無理なく続けられる働き方を決める
残業・休日・勤務時間の条件を決める
年収を上げたい気持ちが強いと、働き方の条件を後回しにしてしまうことがあります。
ですが、長く働き続けるには、収入と同じくらい「無理なく続けられるか」が大切です。
確認したいのは、たとえば次のような項目です。
- 月の残業時間はどのくらいか
- 繁忙期はどの程度忙しくなるか
- 休日出勤があるか
- 有給休暇を取りやすい雰囲気か
- シフト制か、土日休みか
- リモートワークやフレックスタイムの制度があるか
- 通勤時間はどのくらいか
- 転勤や異動の可能性があるか
もちろん、残業が少ない会社なら必ず働きやすい、というわけではありません。
ただ、自分が無理をしやすい働き方や、生活との両立が難しくなる条件を把握しておくことは大切です。
「以前、残業が多すぎて体調を崩した」
「休日にしっかり休めない働き方は避けたい」
「通勤時間が長いと続かなかった」
このような経験があるなら、次の転職では具体的な条件として考えておくとよいでしょう。
仕事内容や人間関係も、働き続けやすさに関わる
収入を上げるために転職しても、仕事内容が自分に合わなかったり、職場の雰囲気に馴染めなかったりすると、長く続けるのは難しくなります。
人間関係は入社前にすべて分かるものではありません。
それでも、面接や企業研究で確認できることはあります。
たとえば、次のような点です。
- どのような人と一緒に働くのか
- チームで進める仕事か、個人で進める仕事か
- 入社後の研修やフォローはあるか
- 困ったときに相談できる仕組みはあるか
- どのような人が評価されやすいか
- 面接での説明が曖昧ではないか
- 質問に対して誠実に答えてもらえるか
面接は、企業から評価される場であると同時に、自分が会社を見極める場でもあります。
たとえば、次のような質問を通して、働くイメージが持てるかを確認してみてください。
- 入社後、最初に任される仕事は何ですか?
- 1日の仕事の流れを教えてください。
- 入社後の研修やフォローはどのように行われますか?
- 評価はどのような基準で決まりますか?
- 配属先はどのように決まりますか?
次の職場で避けたいことを言葉にする
転職先選びでは、「希望条件」だけでなく、「避けたい条件」をはっきりさせることも大切です。
たとえば、次のように書き出してみましょう。
- 長時間の残業が常態化している環境
- 休日でも仕事の連絡が続く働き方
- 研修がほとんどない状態で任される仕事
- 数字だけで強く評価される職場
- 異動や転勤が多い働き方
- 人間関係の相談先がない環境
すべて避けられるとは限りません。
でも、自分にとって負担が大きい働き方を知っておくと、求人票や面接で確認するポイントが明確になります。
低年収から抜け出すことは大切ですが、次の仕事を続けられなければ、収入を安定させることも難しくなります。
だからこそ、働き方の条件も年収と同じくらい大切にしておきたいところです。

残業や人間関係などへの不安が強い人は、求人票や面接で確認したいポイントを先に整理しておくと安心です。
軸3|3年後・5年後に収入を伸ばせる環境かを見る
昇給・評価制度・キャリアパスを確認する
低年収から抜け出したい場合、今の年収だけでなく、今後どのように収入を伸ばせるかを見ることも大切です。
入社時の給与が少し高くても、昇給の機会が少なかったり、評価基準が分かりにくかったりすると、数年後にまた収入面で悩む可能性があります。
求人を見るときや面接で確認したいのは、次のような点です。
- 昇給はどのようなタイミングで行われるか
- 評価の基準は明確か
- 未経験からでも任せてもらえる仕事はあるか
- どのようなキャリアパスがあるか
- スキルアップのための研修や資格支援はあるか
- 数年後にどのような役割を目指せるか
すぐに年収を大きく上げたい気持ちはあっても、将来の選択肢が広がる仕事を選ぶことは、長い目で見た収入にも関わってきます。
未経験転職は「最初の年収」だけで決めない
20代で未経験の業界や職種に挑戦する場合、最初から大幅な年収アップが難しいこともあります。
そのときに、「今より少しでも給与が高い会社」を優先しすぎると、本当に身につけたいスキルや経験から離れてしまうこともあります。
もちろん、生活があるため収入は大切です。
ただ、未経験転職では、最初の年収だけでなく、そこで得られる経験が次の転職や昇給につながるかも確認したいところです。
たとえば、次のような視点です。
- 実務経験として積み上がる仕事か
- 将来ほかの会社でも活かせるスキルが身につくか
- 教えてもらえる環境があるか
- 一人で抱え込まずに成長できるか
- 数年後に選べる仕事が広がりそうか
目先の年収を少し上げることと、将来的に収入を伸ばせる環境を選ぶこと。
この2つのバランスを考えることが、低年収から抜け出すためには大切です。
スキルや経験が次の選択肢につながるかを見る
転職後に年収を伸ばしやすくするには、「どんなスキルや経験が積めるか」という視点も役立ちます。
たとえば、仕事を通じて次のような経験が積めると、将来の選択肢が広がることがあります。
- 顧客対応や提案の経験
- 数字をもとに改善する経験
- チームで仕事を進める経験
- 専門的な知識や資格
- 業務改善やプロジェクトの経験
- 新人教育やマネジメントの基礎になる経験
もちろん、どの仕事が正解ということではありません。
大切なのは、「この仕事を続けた先に、自分はどんな力が身につきそうか」を考えてみることです。
今の年収だけではなく、3年後や5年後に選べる仕事が増えているか。
この視点を持つと、転職先を見る目が少し変わってきます。

低年収から抜け出したい20代が避けたい転職先の選び方
求人票の年収だけで応募先を決める
求人票に書かれた年収が高く見えると、すぐに魅力を感じることがあります。
でも、年収の内訳、固定残業代、賞与の扱い、試用期間中の条件などを確認しないまま決めるのは注意が必要です。
金額の見え方だけでなく、「その収入を得るためにどんな働き方が必要なのか」も確認しましょう。
焦って内定が出た会社に決める
今の職場がつらいと、内定が出た会社にすぐ決めたくなることがあります。
ただ、焦って決めると、あとから「確認しておけばよかった」と感じることもあります。
内定が出たら、条件面だけでなく、仕事内容、入社後の流れ、配属先、働き方などを整理してから決めることが大切です。
入社承諾の期限が短い場合でも、質問したいことがあれば確認しておきましょう。
今の会社への不満だけで転職理由を作る
「給料が低い」
「残業が多い」
「人間関係がつらい」
こうした不満は、転職を考えるきっかけになります。
ただ、それだけでは次の会社を選ぶ基準にはなりにくいです。
不満を整理したうえで、「次はどんな働き方をしたいか」「どんな環境なら続けやすいか」を考えることが大切です。
不満から逃げるためだけの転職ではなく、自分に合う働き方に近づくための転職にできると、納得感も高まりやすくなります。
自分の希望条件をすべて満たそうとする
年収、休日、勤務地、仕事内容、在宅勤務、成長環境、人間関係。
すべてを満たす求人を探したくなりますが、条件を増やしすぎると選択肢がかなり狭くなります。
だからこそ、絶対に譲れない条件と、できれば叶えたい条件を分けることが大切です。
優先順位を決めておけば、「この会社は何が合っていて、何を妥協するのか」を冷静に考えやすくなります。
転職の軸を決めるために、先に整理しておきたいこと
現在の収入・支出・働き方を書き出す
転職の軸を決めるには、まず今の状況を見える形にすることが役立ちます。
紙やスマホのメモに、次のようなことを書き出してみてください。
- 今の年収・月収
- 毎月の支出
- 貯金できている金額
- 残業時間や休日の取り方
- 仕事で感じている不満
- 今の仕事で身についたこと
- 次の会社で叶えたいこと
頭の中だけで考えていると、悩みが漠然としやすいです。
書き出すだけでも、「本当に変えたいこと」が少し見えてくる場合があります。
希望条件を「絶対に譲れないこと」と「できれば叶えたいこと」に分ける
希望条件を整理するときは、すべてを同じ重さで考えないことが大切です。
たとえば、以下のように分けてみましょう。
絶対に譲れないこと
- 年収は現職より下げたくない
- 月の残業時間を抑えたい
- 転勤がない働き方をしたい
- 土日休みを希望している
できれば叶えたいこと
- 在宅勤務ができる
- 駅から近い
- 福利厚生が充実している
- 研修制度がある
- 副業ができる
このように分けると、求人を比較したときに判断しやすくなります。
求人を見る前に、自分の強みと経験を振り返る
年収を上げたいと思っても、「自分に何ができるのか」が分からないと、応募先の選び方に迷いやすくなります。
特別なスキルや資格がなくても、これまでの経験を振り返ると、仕事で活かせる要素が見つかることがあります。
たとえば、次のようなことです。
- 接客や顧客対応で意識していたこと
- 周囲と協力して進めた経験
- ミスを減らすために工夫したこと
- 数字やスケジュールを管理した経験
- 新人教育や後輩のサポートをした経験
- 忙しい場面で優先順位を考えた経験
自分では当たり前に感じることでも、振り返ると強みにつながる場合があります。
転職の軸を決めるには、「何をしたいか」だけでなく、「何ができそうか」「どんな環境で力を出しやすいか」を整理することも大切です。

転職の軸を一人で決めにくいときはどうする?
求人紹介の前に、自己分析や企業選びを整理する方法もある
低年収から抜け出したいと思っていても、転職の方向性が決まらないと、求人を見ても迷ってしまうことがあります。
そんなときは、いきなり応募先を増やすよりも、自己分析や希望条件の整理から始める方法もあります。
今の仕事への不満、生活に必要な収入、将来やってみたいこと、避けたい働き方。
こうしたことを言葉にしていくと、自分に合う求人の条件も少しずつ見えやすくなります。
キャリアの方向性から相談したい人は、伴走型の支援も確認する
「求人を紹介してほしい」というより、まずは自分のキャリアの方向性を整理したい人もいると思います。
たとえば、次のような悩みがある場合です。
- 何の仕事に向いているのか分からない
- 転職理由や志望動機をうまく言葉にできない
- 次の会社で失敗したくない
- 書類や面接に自信がない
- 年収だけでなく、将来の働き方も考えたい
このような場合は、求人紹介だけでなく、自己分析や企業選び、選考対策まで相談できる支援を確認してみるのもひとつです。
年収を上げることだけを目標にするのではなく、自分が続けやすい働き方や、今後のキャリアにつながる仕事を考えることで、転職活動の軸が作りやすくなります。
年収だけでなく、自分に合う仕事や働き方から整理したい人は、ホワイトアカデミーのサポート内容・料金・向いている人をまとめた記事も確認してみてください。
転職の軸を一人で決めにくい人は、自己分析やキャリア設計、選考対策までどこまで相談できるかを、無料相談で確認してみると判断しやすくなります。
まとめ|年収だけでなく、働き方と将来性も一緒に考える
低年収から抜け出したい20代が転職を考えるときは、年収だけで求人を選ばないことが大切です。
転職前に決めておきたい軸は、次の3つです。
- 自分に必要な収入はいくらか
- 無理なく続けられる働き方は何か
- 3年後、5年後に収入を伸ばせる環境か
年収を上げることは大切です。
ただ、収入だけを優先して転職すると、働き方や仕事内容の面で新たな悩みが出ることもあります。
だからこそ、自分の生活、働き方、将来の選択肢まで含めて考えることが大切です。
「何を優先すればいいか分からない」
「自分に合う仕事や企業の選び方に迷っている」
そんな場合は、まず自分の希望条件や経験を整理するところから始めてみてください。

